コロナの影響で一時休業していたお寿司屋さんが、テイクアウトと出前に限定して再開しました。認知症になるまでの父は私の下手な料理に辟易してか、週に一度はここに行って、お魚と日本酒を楽しんでました。発症してからも父が私に無断で行ったらこっそり連絡してくれたり、雨の日は自宅まで送ってくれたりと、アルバイトの女の子に至るまでとても気を遣ってくれてました。お礼も兼ねて、山室家での盆暮れの宴会は、妹一家や弟とともに必ずここで開いていました。
今日は帰省している息子と行って,カウンターの冷蔵ケースに並ぶネタを見て注文し、夕食時に引き取りに行きました。うちの家族だけで行くときはいつもはカウンターをお願いし、ネタを見ながら1,2貫づつ注文。頃合いを見てご主人やお弟子さんとおしゃべりしながらいただいていて、1時間以上は優にお店にいました。今回は下の写真のお寿司をふたりで食べ終わるのに、20分もかかかりませんでした。おいしくて箸が止まらないのも理由ですが、やはりご主人やお弟子さん、女将さんなどとお話し、時々お茶のおかわりもいただきながらゆったりお寿司を楽しめるのが、このお店ならではと再認識しました。
全国各地で飲食店を支える動きが広まっていると、テレビなどで報道されています。うちにとってのこのお寿司屋さんのように、家族の絆や思い出と切り離せないお店が、それぞれにあるのだと思います。知恵を出し合って、みなでもり立てていきたいものです。