長野県環境影響評価技術委員会で10日に予定されていた、リニア中央新幹線関連事業の現地確認が中止になりました。大雨特別警報が発表された際に「たぶんリニアの予定地だろう」と思っていましたが、やはりそうでした。
改めてリニアの予定ルートと今回の豪雨による土砂災害危険度を比べてみると、ルートの一部が「極めて危険」にかかっているように見えます。
私が委員に就任したのは平成28年3月で、このリニア事業本体の環境影響評価書は平成26年4月に既に提出済みだったので、私自身はこの事業の環境影響評価には関わっていません。その当時に審議された気象状況が、ここ数年毎年どこかで「〇十年に一度の豪雨」が発生している状況も見込んだものだったと思いたいです。豪雨時の土砂災害もですが、降水量が増える一方でトンネルが地下水脈を切断した場合、浸透した水が山体にしみ出して、雨のあとしばらくしてから地滑りしやすくなるといったことはないのか気になります。
少なくとも、毎年こういった豪雨が発生するようですと、土砂災害危険地域の工事はかなり難航しそうですね。