第一ラウンド終了

スジエビへのネオニコチノイド曝露実験、今夜で4系列のうち1系列で過半数が死亡したので、明日で系を解体します。過半数超え死亡個体となったスジエビ君が下記。朝にはなかった脱皮殻があったので、脱皮してから死亡したのかもしれません。

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下の写真は9日に採集してきた当日のスジエビです。

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上の死亡個体は採集当日に比べて、わずか5日でスジが明瞭になっていたことが分かります。大人になるとネオニコに鈍感になってしまうかもしれないので、第二ラウンドは早く終わる設計にする必要がでてきました。
予測不能なことが次々にでてきて、それに対して工夫を積み上げるのが、実験の醍醐味です。

(追伸)

スジエビと同時に採集したテナガエビは、今夜で17尾全員死亡しました。メスは抱卵していたのに、死亡個体は卵を持っていなかったので、産卵ストレスが原因かもしれません。オスも数個対いましたが、こちらの死因は全く不明。スジエビはあれだけたくさんいて、まだ1個体しか死亡していません。

スジエビもテナガエビ同様、大卵タイプと小卵タイプがあるようです。ざっと論文を眺めてみましたが、なぜか霞ヶ浦のスジエビはサンプルにされてない論文ばかり。。。どなたか、霞ヶ浦のスジエビに関する研究論文をご存知でしたら教えてください。