トウモロコシつれづれ

6月7日にトウモロコシを32苗植えました。15cm間隔で4×8列にして、60cm×120cmの花壇に収まりました。
一昨日(8月13日)、そろそろ収穫できるかなと、大きめのを11本くらい採って中を見たらびっしり実が熟してました。一部は大敵のアリが食べにきていたので、昨日は小さめのを点検すべく5本採ったら、こちらも食べ頃だったので、すぐに皮のままレンチンしました。ゆでるとお湯に逃げてしまう栄養素とうまみが奪われない調理法です。

f:id:Limnology:20200815152457j:plain

トウモロコシは収穫直後から甘みが減っていくので、すぐにレンチンするか冷凍するかが、「それ〇」です。下記リンクが、家庭菜園で採れたトウモロコシの保存の参考になります。

今日、残りを数えたら25本残ってました。合計すると41本。9苗は1苗で2本以上、実をつけたことになります。
プロの農家は1苗に1本だけ実を残し、残りは捨てるかヤングコーンとして収穫します。このため、たとえば「NHK趣味の園芸野菜の時間」でも、1苗に1本だけと教えています。
そんな収穫量が減るような農法をやっているのは日本だけです。多分そうだろうなぁと思っていたら、最近読んだ下記の本にもそう書かれていました。収量よりは、見た目がよく味がよく、高く売れる野菜を作るのが日本の農家です。だから日本の野菜は物価が高いヨーロッパと比べてもとびぬけて高く、かつ農薬漬け。その点、家庭菜園だと多少虫が食っていても気にしませんし、採れたてのトウモロコシは、職人農家が作った収穫後数日のよりはるかにおいしいです。また1苗に2個以上実がつけば収穫期間が長くなり、採れたてを長く楽しめるメリットがあります。
下記の本では、日本の高価で農薬漬けの野菜は、近いうちにヨーロッパ産などの安全で安い野菜に敗北すると予測しています。私もそうだろうと思います。一方で、枝豆やトウモロコシなどは、収穫後の時間経過で味が落ちますから、生野菜状態で届くものは国内産より味が落ちると思います。そういった、味が落ちやすい野菜は家庭菜園で自分で育てるのも、コロナで都心から地方に住む人が増えるこれからにマッチした選択肢かもしれません。

 私は、先進国でもダントツに多くネオニコチノイドを使って平気でいる日本の農家(一部はそうでないにしても)が衰退しても、全く同情しません。自然環境や国民の健康を真剣に考えれば、そんなことができるはずがないからです。

日本を救う未来の農業 (ちくま新書)

日本を救う未来の農業 (ちくま新書)