1平方メートル未満の庭でもできる夏野菜栽培

野菜の高騰がニュースになっていますが、高いのはキャベツとか白菜とか、夏が旬ではないもののようです。それでも今朝のNHKニュースで、西東京の農家さんでは、ナスの葉が日焼けして生育不良とのことでした。
実は私は、コロナが流行し出した3月から、野菜は全く購入していません。会議や講義がテレワークになり、毎日、朝・昼・夕方、気分転換に庭を見回れるようになりました。結果、日当たりや土質等にあったものを数本づつ各所に植えることが可能になり、今ではかなりの種類の野菜を育てていて、どこかしらで何かが収穫できます。夕食は何にするか、そのときに旬の野菜を収穫してから決めています。
そんな庭から、狭くても安定して収穫できる夏野菜をご紹介します。
ひとつめは夏野菜の定番、ナス。昨年までは指南書どおりの間隔で植え、枝は3本程度、芽かきもして、枝が折れないように誘引して。。。など、世話が結構大変でした。今年は思い切って50cm×50cmに4本を密植し、支柱をそれぞれに1本だけ立てて、お互いが支え合うようにしました。芽かきも一切なし。あまりに葉が重なるときだけ、どちらかの葉を除去する程度の世話にした結果、4本とも元気に茂って、毎日の食卓だけでなく、冬まで保存できる漬け物も作れるほどたくさん採れます。追肥はリンが多めに入った化成肥料を2週間に1度、株元にまいてます。

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シシトウは50cm×20cmに2本植えました。これもかなりの密植ですが、2週間に1度の追肥で毎日炒め物ができるくらい採れます。ピーマンだと成長するのに時間がかかるので、こうはいかないです。シシトウは炒め物だけでなく、網焼きにしたのに醤油をかけるというシンプルな料理もできて便利です。カレーにもあいます。

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どうしても葉物野菜がほしい方にはアカザ。雑草なので、どこかで生えて来たのを、庭の隅の荒れ地に植え替えれば大木(?)になり、毎晩2名分くらいのおひたし分、採れます。さすが雑草で、害虫は一切つきません。私が植えているのは、固まった鉢土を積んである一角です。肥料もないカチカチの土で、放置していて大丈夫。お勝手口近くに土の空間があったら、そこに植えとくと収穫しやすいかもしれません。おすましや味噌汁にいれてもおいしいです。

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庭が無い方にはゴーヤ。南国野菜なので、猛暑でも全く平気。むしろ暑くなってからでないと雌花が咲きません。真昼は60℃近くになるベランダの床に、ビニール袋を鉢代わりにして直置きしてますが、根がむれることもありません。私はゴーヤが真っ黄色に完熟してパカッと割れたものを生で食べるのが好きで、そんなゴーヤは売ってないので、毎年必ず育ててます。今年初めてベランダ栽培したのですが、一番手間なく育ちました。さすがにここまでは害虫が来ないので、初期成長が良かったためと思います。追肥はまだしてませんが、これから実が次々なるので、化成肥料をあげようと思っています。
余談ですが、透明な袋に植えているので、根がどのように張ってるかとか、表面に水をまいたら中に染みこんでいく様子が観察できます。お子様の自然観察にもなります。

 

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