台風10号は日本を通過しましたが、まだその影響は残っています。被害が大きかった宮崎では9日から水環境学会が開かれる予定でしたが、コロナのためオンライン開催になりました。正解だったと思います。
9月は学会が多数開催される月です。多くの大学でまだ夏休み期間のため講義がなく、出張しやすいし、開催する際の会場の確保がしやすいというメリットがあるからです。
しかし数年前から私は、秋の開催は11月の週末にすべきと考えるようになりました。台風で開催できないリスクが急速に大きくなっていたからです。実際、2018年度の陸水学会岡山大会は台風の影響で、開催するかどうかぎりぎりまで検討が続きました。2016年度の那覇大会は、当然のように11月開催で進めて全く問題もなかったので、会長退任後に委員になった企画委員会では、そう提案し続けてきました。
今回の水環境学会の状況をみて、陸水学会の大会はいっそ、オンラインだけにするという手もありかと思うようになりました。会員数のコンスタントな減少が続くなか、会員がいない地区がでてきて、従来の地方回り持ちは大変難しくなっています。それでも頑張って対面学会を続けるのか、対面でないデメリットを払拭するようなオンライン学会をオリジナルに作り上げるか。
私が会長なら後者を選ぶと思います(これまで通りを続けていては、これまで通りの結果にしかなりませんから)。