ワケあって留学生しか学生指導はしないと制限してきたのに、いつのまにか4人もの学生を指導することになりました。
このご時世なので全員リモート。テーマ(マイクロプラスチック、ネオニコチノイド)を選んでもらったら、うまく1:1になりました。
驚いたのはインドネシア。この国は米の生産量世界3位で、米作に使われるイミダクロプリドを相当使っているらしく、ネオニコチノイド耐性を持った虫が国際誌で報告されています。しかし学生さんに聞いたら、国内でのネオニコチノイド濃度の分析結果は皆無だそうです。改めて耐性論文を見たら、著者にインドネシアの方はいませんでした。「環境水のネオニコ濃度を分析するだけで重要なデータになるね。」と盛り上がりました。
コロナのおかげで、学生が母国にいながら東大生として指導できる。こんなチャンス滅多にない気がします。
とは言え、コロナには一日も早く終息してほしいわけです。東大がこのコロナをきっかけに、既にアメリカの一部の大学が進めている、優秀な学生獲得手段としてのリモートでの学生指導にも目を配り、これまであまり留学生が来ていないアフリカ諸国などと密接な関係を築けば、将来のメリットになると思われます。