ネオニコ、考え直しませんか?

最近は朝晩冷え込むようになり、つくば市内の街路樹で紅葉が始まりました。

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一方で、日中はまだ20℃を超える暖かさで、夏野菜がまだどっさり採れます。下は今日の夕食用に採ってきたものです。

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ゴーヤなどは、むしろ真夏の方が暑すぎで全くならず、最近の方がたくさんなっています。
おかげで困ったこともあります。通常ならもう青虫はそれほど増えないのですが、今年はまだ蝶が飛び回り、クチナシの葉がボロボロに食べられてしまいます。
種まきした冬野菜も片端からやられます。仕方なくペットボトルを切ったものをかぶせてガードしています。
この状態だと、農家が殺虫剤を撒く量も増えているかもしれませんね。
ただし、最新タイプのネオニコチノイドさえ、既に耐性をつけた害虫が出てきています。たとえばトビイロウンカは九州を中心に大きな被害を出していますが、ネオニコチノイド耐性がついてしまっていて、役に立ちません。

東南アジアでは二期作、三期作と年間に何度も田植えをし、そのたびに大量のネオニコをまいているので、わずかな期間で耐性がついてしまうのです。
日本でも温暖化によってネオニコチノイド使用量が増えると害虫がより早く耐性をつけ、他方で害虫を食べる虫はネオニコチノイドで減り、虫を食べる鳥も餌不足で減ってしまって、気がついたときには害虫独り勝ち状態になってしまうかもしれません。

今こそ、農薬頼りの農業を見直す時期だと思われます。