昨日、養蜂の師匠宅に弟子が集まり、各自のハチミツを持ち寄って味比べをしました。私ともうひとかたがつくば学園都市中心部に住んでいて、他の方は農耕地が広がる地帯にお住まい。ハチミツにはそれがモロに反映されていて、学園都市産蜂蜜は色が他より濃く、味は少し濃くて若干酸味がありました。
私が養蜂を始めた大きな理由が、この土地利用の違いにあります。ウチのミツバチは主に、住宅地の庭や公園に咲いている花から蜜や花粉を集めています。そんなハチミツの方が、市販のよりもネオニコチノイド濃度が少ないかもしれないと考えたからです。
都会の方がネオニコチノイドの影響が少ない可能性に気づいたのは、佐鳴湖という浜松駅近くにある静岡県の汽水湖ではテナガエビが豊富に住んでいて、豊富な甲殻類を餌にしている天然鰻も市民が気軽に釣れるほど住んでいたからです。この湖の集水域は住宅地で、水田はありません。かたや人口が明治時代より少なくなっている過疎地・島根県にある宍道湖では、ネオニコチノイドによってエビなどの甲殻類が急減、私が学生の頃は鰻づくしの料理でもてなしていただいていたのに、今では全く採れません。
こと農薬への曝露という点では、日本の農村は都会よりはるかに危険なところだと証明したいと考えていて、市街地産蜂蜜はその一手なんです。