何年かぶりかで学生受け入れ

このブログに書いてきた事情で学生は取らないことにしていたのですが、日本と敵対している国の留学生なら何かあっても大使館に逃げ込めば大丈夫かと現修士2年の学生さんを引き受け、以来、外国人、かつ日本に影響しそうなアジアの国という観点から学生さんの進学希望を受け入れ、私の指導キャパぎりぎり人数である4名に、この冬学期で達しました。

私が教授として前任者の学生を引き継いだときは驚きの7名が残っていて、1名以外はHPLCでできる水質分析がテーマで似たり寄ったりの研究内容でした。これでどうしてそれぞれの課題としてオリジナリティを考えさせられるのかと、本当に苦労しました。彼らの卒業後、私自身が自分がやってるテーマ以外に指導できるのは4テーマが限度だろうと、その後、10名以上の学生とつきあいながらの数年間で達した結論だったので(つまり、自分が専門でないことを勉強できる私の能力はその程度ということ。アメリカの高校で超ド天才だったクラスメートに笑われそう)、定年までのあと5年は、最大4名の枠は守ろうと思っています。

で、受け入れることにした学生さんのうち2週間のホテル滞在を済ませたインドネシアからの修士学生さんに続き、今日、中国からの研究生からも「日本に着いた!今、ホテル。」とのメール。第三波が深刻になるまえに学生全員、柏キャンパスに集結できそうです。
修士2年から学部4年まで、2020年冬学期の陸水研学生は3カ国4名で、男女比は1:1。ただし教員と技術スタッフ2名とも女性なので、男女比1:2という、東大には珍しい比率になります。