時流を追わない

私は何事につけ「時流を追わない」ようにしています。たとえば研究では、流行っているトピックは競争になりやすいので、自分の時間や家族との時間を確保しにくくなります。かつて「ナンバーワンではなくオンリーワン」とのフレーズの歌が大ヒットしましたが、実態はその逆になりがちだと感じます。
日付が変わる頃、ビットコインの取引をしている会社から下記メールが届きました。
「2021年1月1日(金)21時38分頃(日本時間)、Zaif ExchangeのBTC/JPY価格が3,000,000円をつけました!200万円に乗せたのは、2020年11月30日ですので、約一か月で100万円上昇したこととなります!(中略)現在、新規申込のお客様が増えているほか、既存のお客様からのお問合せ増加に伴い、お客様へのご対応にお時間を少々頂戴しております。」
上がり出してから手を出す人が、やはり多いのですね。年末に書いた「投資の勧め」で、私はずっと以前にビットコインを購入していたと書きました。先日、半分を売って元手を確保し、残りは全くリスクなく動向を見ていようと思っています。
私なら上がり出してからビットコインに投資するよりは、コロナの影響でまだ株価が低迷したままの業種の株(飲食とか運輸とか)で、この状況で様々な工夫をして活路を見いだしている企業に投資します。運輸は実態が見えにくいのですが、飲食でしたら近くのお店で実態をサーチできます。
時流を追わないで成功する鍵は、誰かが言ってた、書いてたことではなく、自ら現場で一次データを採取し、そのデータを合理的に検討することだと思います。これは環境科学の研究にもつながることだと思っています(実際はこの分野でも時流を追う研究者の方が多いのですが)。