希望を託す

私は高校の時にAFSの留学プログラムで1年間、アメリカでホームステイし、地元の高校を卒業しました。

AFS Japanの理事長は、私と同期です。コロナで大変なこの時期に理事長を引き受けた彼女を応援しようと、同期から寄付の呼びかけがあり、年末にメッセージとともに彼女に届けました。
AFSの事業は1400人以上のボランティアで成り立っていますが、事務作業の一部は事務所を確保し、スタッフを雇用して回していました。しかしコロナで留学生を迎えられない・送れない事態になり、来日を前提とした補助金などを返却しなければならないなど、財政がとても厳しくなりました。理事長初年度の彼女が有給職員の希望退職を募ることとなり、とても辛かったそうです。
そんな中で、高校生の留学生も10月から入国が可能となり、先日、再び入国が禁止になるまでの3ヶ月あまりの間に、政府奨学金高校生「アジア架け橋」の学生さんの入国を完了できたそうです。本当によかったです。
高校生という年齢で、異国の家庭で1年間を過ごす意義は、経験しないと分かりません。そして、そういう経験をした世界のAFSersは共通する意識を持っています。私が世界のどの国に行ってもあまり違和感なく過ごせるのはたぶん、高校の時に世界各地からアメリカに留学した高校生と1週間バストリップをして、そういう意識を共有したからです。
地球上から戦争や人権弾圧が無くなる日がいつになるのか目処さえつきませんが、いつかきっとと諦めないでいられるのも、AFSでの体験があるからだと思います。
そんな経験を少しでも多くの若者に共有してほしいので、これからもできるだけの援助はしていきたいと思います。