家庭菜園は割高か?

家庭菜園のノーハウを毎週放映しているテレビ番組は、私が知る限りNHKの「趣味の園芸 野菜の時間」です。隔週で庭とプランター栽培を取り上げていて、多くのご家庭にとって身近なのはプランター栽培だと思います。
ところがこの番組では、
・作物に応じた大きさのプランター
・野菜用培養土
・底石
を使うように教えていて、これだけで少なくとも1000円弱の投資になります。しかも〇週後には追肥、〇〇には虫除けに網をかけ。。など、今までやったことがない方には、それだけで十分、やらない理由になってしまいそうです。
そこで、「家庭菜園ってこんなに簡単で安くて楽しいんだ!」と思ってもらえそうなアイテムを2つご紹介します。
ひとつはスプラウトです。下の写真は、百均の温野菜レンジメーカーにペーパータオルを敷いて、かき菜の種をスプラウトにしたものです。

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芽が3cmくらいに育つまでは布袋にいれ、以後は日当たりのよいリビングのテーブルにおいてます。肥料不要、水道水だけですので種代以外は100円+消費税です。私の場合、種はほぼ無料です。庭ではかき菜が勝手に生えてくるので、うち数本を葉を食べるのに使い、数本は菜の花になるまで大きくします。数本の株から3年間、毎週スプラウトに使っても十分な種が取れます。なので庭がないご家庭の場合、壊れたバケツにそこらの土をいれて、秋から春まで2本ほど育てるようにすれば、種代は不要になります(私の経験では、かき菜はやせ土でも十分育ちます)。
もうひとつのお勧めはサラダ菜です。サラダ菜は種がなるまで育てたことはなく、100均の種を使っていますが、一度買えば数年使えます。
下の写真は9月26日にまいたものの10月22日の状態です。ベランダで育てています。もっと生えていたのですが、抜いてこれだけにしました(間引きと言います)。

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11月24日にはこれだけになりました。土の表面が乾いたら水道水をまくだけです。窒素は水道水に硝酸の形で入っていますし、葉物はそれほどリンを必要としないので、これだけで十分です。隣においている小松菜は、ベランダまで押し寄せる鳥についばまれていますが、サラダ菜は大丈夫、かつ、青虫もつきません。

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12月31日、庭に植えていたホウレンソウなどが端境期になったので、朝食のサラダにこのサラダ菜を使うようになりました。

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今日のサラダ菜。朝食用に採ったら葉が凍っていてビックリしましたが、それでも枯れることはありません。この写真で分かるように、プランターではなく、大きい袋に穴をあけて使っています。なのでこちらも、手間もコストもほとんどかからず、新鮮な葉物野菜を必要なだけ必要な時に使うことができます。

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コツは、スーパーで売っているように株ごと収穫するのでは無く、外側の葉から採っていくことです。1人暮らしなら4株あれば春まで十分もつと思います。

(追伸)
昨日の夕食は甘エビのお刺身を頂いてから、剥いた殻や頭を素揚げにしたもの、冬瓜と昆布のスープ、自家製野菜をみじん切りにしてオレンジジュースにつけて凍らせたものを解凍し、庭の水菜と和えたサラダです。野菜は自家製(と頂き物)、エビと昆布はふるさと納税でゲットしたものなので、食材はほぼ無料となりました。

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