養蜂と園芸

春一番が吹き暖かい日が続くようになったとはいえ、まだ夜は冷え込むこの季節。庭のニホンミツバチは巣箱から出てこず、無事に冬を越してくれているのか分かりません。
そんな今からやらなければならないのが、新しいニホンミツバチの取り込み準備です。ニホンミツバチは春になると分蜂といって2群に分かれて、1群は巣箱から出て行ってしまいます。女王には寿命があるので、1群だけ飼っていると、いつかは群が消えてしまいます。そこでこの分蜂の時期に新しい群を別の巣箱に呼び寄せます。
この時にマストアイテムなのがキンリョウヘンです。これを巣箱の前に置いておくと、フェロモン効果でニホンミツバチが入ってくれるそうです。

シンビジウムの仲間ですが中国原産なので、温室がなくても栽培できます。今頃から花芽が出始めるので、花芽がついているのを買うと「肝心な時に咲かなかった。。。」にならずに済みます。
それで苗を売っている店にキンリョウヘンは扱っているか、扱っている場合に花芽がついた苗を取り寄せているかを確認したところ、うちの近くではジョイフル本田荒川沖店が該当することが分かりました。1月末からは数日に一度電話して入荷の有無を確認し、ようやく良い苗をゲットできました。

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紫色の竹の子の先みたいなのが花芽です。少なくとも3つありました。

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次に必要なのが、ミツバチの分蜂時期に花が咲くように調節すること。早速、養蜂の師匠に電話して、つくばではいつ頃分蜂するか尋ねたところ、3月20日くらいから4月の初め頃とのことでした。この花芽をその時期に咲くように調節しなければなりません。
私は以前からトロピカルフルーツと同じ部屋でシンビジウムを冬越しさせてて、その部屋は夜でも15℃、日中は25℃以上になります。この部屋で育てるとあっというまに咲いてしまいそうなので、日中は南向きのベランダに出し、夜間は15℃以下に下がる玄関に移して様子を見ることにしました。
養蜂に園芸の知識は不可欠ではないですが、多少知識があるとキンリョウヘンの栽培調節とか、蜂が2月下旬に出てきたときに咲いてくれそうな花を植えておくとか、工夫ができて楽しいです。養蜂に挑戦してみたい方は、合わせて園芸にもトライしてみるとよいかと思います。