政変

アジア開発銀行日本奨学金プログラムは、応募時点で少なくとも2年以上の職務経験(大学卒業後)を有する方を対象としています。
今年10月の秋入学生として、ミャンマーの政府機関で働いている方が私を指導教員に志望していて、部局からも推薦いただけることになりました。
その後にクーデターが起こったため、彼女から連絡がないのは、合格したのに軍事政権が留学を認めないのかもしれないと心配していました。
今日ようやく、「合格通知が届きました。」とのメールが来ました。どうやら、ADBからの通知が来ていなかっただけのようです。
とはいえ今後の展開によっては予断を許しませんし、留学できても帰国できない事態も想定されます。
高校でアメリカに留学していたとき、同じ州にイランから来ていた子と仲良くなりました。留学していた年にイランでイスラム革命が起こり、Tシャツ半パンで陽気に振る舞っていた彼女が、帰国のフライトに乗るときはチャドルに身を包み、泣きながら機内に消えていきました。イランに着いた途端に殺されるかもしれないと言ってました。手紙を出しましたが返事は来ませんでした。政変とはそういうものなのだと思いました。
今回についても日本に来て本当によいのか、友人と同じ事にならないか心配ですが、私以上に事情が分かる彼女の判断を信じるしかないでしょう。