西暦869年に起こった貞観地震級の地震が近く起こるだろうことは、福島第1原発の耐震性の再評価を審議した際に指摘されていましたが、東電は「学術的な見解がまとまっていない」として、津波想定の見直しを先送りしていました。
自治体も同様でした。
この震災は予測されていた!(なのに行政は対応しようとしなかった) - Limnology 水から環境を考える
さらには、科学をねじまげる動きもありました。
科学のねじ曲げが2万人を殺した - Limnology 水から環境を考える
3.11から10年、もう二度とこのような人災(防げた被害を防ごうとしなかったという意味で)を起こさないためにどうすればいいのかという議論は、残念ながら今日の様々なテレビ特集で為されていませんでした。
1000年に一度の地震が現実に起こったのに、1000年の間に噴火した火山についてほとんど対策が為されていないのは、3.11の意味を表面的にしか考えていないとしか私には思えません。さらには、九州では過去には西日本全体にも影響を及ぼした大噴火がたびたび起こっているのに、原発が存在し続けています。
下記で火山噴火リスクについていくつか記事が紹介されていますので、参考にしていただければと思います。
(追伸)
下記NHKサイトで、具体的にどの学会に東電が頼ったことで事故が起きてしまったのか、名指しで書いていました。