私はジュゴンや水草やサンゴなどで論文を書いているので、生物学・生態学がバックグラウンドだと思われているようです。
全然そうではなくて、学部から博士まで地学(地理)に所属していましたし、学位取得後も地質調査所で研究していました。
本日、97歳になられる地学の大御所の先生からメールいただきました。日本のプレートテクトニクス研究を初期の頃に先導されていた先生です。学生の頃、房総半島の巡検に同行させていただいたことがあります。
どうしてメールくださったか書かれていて、私が日本の高校に通っていたときの地学の先生がその先生に出した手紙で、教え子の地学関係者として私の名前が入っていたからだそうです。
「教え子」と言っても、私の場合は先生が顧問をされていた地学部の生徒ではなくクラス担任だったのですが、高校2年で東大を受けて合格してしまったことから、慌てて印刷所に行って名簿から名前を削除した事件(運良く「山室」は名簿の最後だったので、抜くだけで済んだらしい)があったので、印象に残っていたのだと思います。
西條八束先生ともご親交があったと書かれていました。西條先生も、炭素同位体を使って光合成を測定するなど生物が関係するお仕事が多いですが、東大地理の大先輩です。
バックグラウンドの地学の大御所の先生から、同じバックグラウンドの恩師のお話をうかがえて、ほのぼのとした気持ちになりました。今夜は調子よく執筆できそうです。