私は約30歳で就職したので、60歳現在まで30年間仕事してきたことになります。
うちはもしかしたら長生きの家系で、曾祖父は1955年、平均寿命が50~60歳だったときに85歳でなくなり、父親も90歳ですがまだまだ元気です。
私も90歳まで元気でいたら、あと30年、ちょうどこれまで仕事してきたのと同じ期間、さらに仕事できます。その上これからの30年は子育てしないでいいし、学生指導も無し。37歳から50歳代前半は交通事故で脳脊髄液減少症になりほとんど仕事できませんでしたが、さすがに2度も交通事故に遭わないとすれば、そういったロスもありません。
さらにはIT革命のおかげで、多少記憶力が落ちてもネットとスマホで補完できます(最近は犬の散歩中に思いついたことは音声をテキスト化するスマホアプリで記録、うまくすると論文のイントロくらいは書けちゃいます)。ありがたい時代になったものです。
これまでの30年でやった主な仕事は、大きく7つ。
1)二枚貝の漁獲が窒素やリンの除去につながることを証明
2)サンゴ礁では窒素固定が卓越していることを証明
3)鴨による二枚貝捕食圧を定量化
4)日本の平野部湖沼で沈水植物が衰退した原因は除草剤であることを証明
5)ネオニコチノイドによって漁業という産業に悪影響を与える例を提示
6)牛乳のあるべきすがたに関する小寺とき様の著作(「おいしくて安全な牛乳の作り方」「本物の牛乳は日本人に合う」)の編集のお手伝い
7)脳脊髄液減少症の後遺症はアミノ酸服用によって軽減する例があると提案
今後実現したい仕事も、毎年、新年にリストの見直しをしているのですが、7つ残っています。これまでの30年で7つできましたから、これからの30年も時間としては十分のはずです。3.11のような人災を二度と起こさない体制にするなど、これまで60年生きてきて重要と思うようになった課題群について、解決策を考案・実行していければと思います。