香り

私はここ二・三十年は自分にあった香りとして「BVLGARI POUR HOMME EXTREME」を使っていますが、いつかは「L'EGOISTE」が似合うようになりたいと思っています。
そこに至るまでに数々の香水を使い、学生時代は「Davidoff Cool Water」でフィールドワークを頑張ったり、「π」でなぜか果てしない砂漠を感じたりすることもありました。
欧米では香りをまとうことが当たり前で、日本でも源氏物語の薫の君とか匂の宮とか、そういった文化があったと思うのですが、今の日本では香り文化はかつてほど重視されていないように思います。
そんな中、日本の陸水学の偉人である西條八束先生から、「紀子(=西條先生の奥様)と一緒に、あなたに合う香りを探したら、これだということになりました。」と香水を頂きました。それが「GUERLAIN AQUA ALLEGORIA Lemon Fresca」です。
いや、この清々しい香りは、現世の私が使える香りではないでしょう。水環境のためにやれるだけのことをやって、力尽きて死んだときに葬式でかけてもらえる香りでしょうと思ったものでした。
インターネットは人類の能力を高めるでしょう。コロナ禍でネットの重要性は一気に高まったと思います。しかしネットで伝えられるのは文字、画像、音が限度と思われます。香りとか体温とか、人はそういったものから多くのものを学び、それにより今に至ったのだと思います。
ネット依存が高まることで、香り文化が廃れることのないように。。。