できることは何でも

大阪で起こっているような新型コロナウイルス感染者の急増は、首都圏でも起こるだろうと言われるようになりました。

陸水研の学生4名のうち、9月修了予定の修士2年は柏キャンパス周辺でサンプリングできるテーマにして、全ての実験・観測は終了しています。昨年10月入学の修士1年生も、来日時に母国の水を持って来てもらい、その国で初めて環境水のネオニコチノイド濃度を分析したので、最悪、このデータとネットを使ったインタビューで何とかなります。

問題は4月入学の修士1年2名で、1名は手元にあるバイカル湖のホルマリン漬け動物サンプルを使うのでデータは取れますが、もう1名はこれからサンプリングです。もともと5月にはサンプリングを始めるのが望ましいテーマだったのですが、コロナでいつ調査できなくなるか分からない事態となったので、数日前から知人に電話をかけまくり、普通なら数ヶ月かかるだろう予備調査を地元の方から集中して情報提供いただくことで、1週間で土地勘がつくよう画策しています。

こういうことができるのもフィールドを地元の水域に移したからで、たまたまでしたが、コロナ前に宍道湖研究を完了させていてよかったです。

宍道湖研究は40年続けました。地元の水域で本格的に研究を始めたのは10年前です。これから90歳になるまで、通算40年研究を続けたら、地元の水域も宍道湖並に理解できるようになれるかなと期待しています。地元なので、定年になって研究予算が取れなくてもそれなりに研究は続けられますから。