きっかけは保全生態学者の妄想

霞ヶ浦はもともと汽水でアサザは極く限られた河口近くに細々と生えていた程度だったのですが、そんな常識も働かない某NPOと某保全生態学者により、「霞ヶ浦でしか日本のアサザは再生産できない」というデマが流され、緊急保全対策として消波堤を設置し、アサザが植えられました。
これをきっかけに霞ヶ浦では消波堤設置が進み、下記記事の写真にあるように、波あたりが弱い湖岸が大幅に増加しました。

波あたりが弱くなることで底質が泥質化し、有機物がたまりやすくなったことは既に科学論文で証明しています(下記からダウンロードできます)

霞ヶ浦アサザ植栽地において消波施設が底質に与えた影響

この底質の変化が霞浦のタナゴ類が産卵していたイシガイ類を激減させたのだと思っていたのですが、もうひとつの要因があることに気づきました。
湖岸の環境は釣り人、特に上位捕食者を狙う釣り人さんがいろいろ見ておられるので情報をお願いしたところ、「やっぱり」の内容でした。
これでさらに、生態学者が勧めた事業により霞ヶ浦の生態系が破壊されたことを証明できそうで、すごく楽しみです。彼等が言う「順応的管理」はこういった事態になる前に防げなかっただけでなく、二枚貝が激減したのは彼等が勧めた事業が原因と未だに気づいてさえいないのですから。

一言で言って「順応的管理」とは「やってみないとどうなるか分からないから、とりあえずやってみて様子を見ましょう」という、アセスメントとは全く異なる、非科学的な発想なので、そういうことを提唱する人達が気づかないのは、むべなるかなですが。