熱帯雨林式家庭菜園

熱帯雨林では様々な高さの樹木が異なる光環境を利用することで、単位面積当たり生産量を高レベルで維持しているそうです。
わが家の家庭菜園も最低2層、メインの区画は3~4層にして、様々な品種を育てています。
最低2層になっているのは、樹木の下です。たとえばキュウリは地這いにして、ナンテンやプラムなどの下で育てています(下の写真の下の方に実がなっています)。キュウリはこれくらいの日陰がちょうどよいようです。

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この区画は2~4層になっています。背丈が低い枝豆とネギ苗以外は、カボチャとトウガンと共存しています。手前左の大きな葉がカボチャで、その上に頭を出しているのがシシトウ、ナス、トウモロコシです。後ろのウリ科の葉はトウガンで、その上に頭を出しているのがアスパラとオクラ。
この区画の周囲にはニラが生えていて、その外側にトウガンを周回させているので、場所によっては4層になっています。現時点でこの区画だけでトウガンが5個育っています。まだまだ雌花がでてきそうです。

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上記写真の手前右にある食用菊の下にはネギ苗が植わっていて、その後ろの枝豆の下には落花生が生えています。枝豆が食べ頃になって抜いたら、ここは落花生区画になります。そろそろ枝豆を抜こうと思っていたら、うまく開花が始まりました。

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熱帯雨林式のコツは、背が高くなる野菜を早めに大きくしておくことです。間に合わないようなら、ウリ科の種まきを遅らせて調整します。こういった調整は種から育てる方がやりやすいです。また、同じカボチャでも発芽してすぐにツルを旺盛に伸ばすものと、ある程度たってから急に伸ばし始めるものがあるので、異なる品種のカボチャを食べるたびに種をとっておいて育ててみると、どの品種をどう使えばよいかプランを立てやすくなります。
自家消費用ですから、同じ種類を整然と植えて同時収穫なんてする必要は全くないわけで、時間差や階層差を使って食べたい野菜は何でも取れる庭を目指すのも楽しいと思います。