ニホンミツバチのダニ対策

ニホンミツバチを飼っていて最も恐いのが、アカリンダニです。昨年、私のコロニーが冬に全滅したのも、アカリンダニにやられた可能性が高いです。アカリンダニは外来種で、ニホンミツバチは追い払う術をまだ学習できてないために、被害が拡大していると考えられています。 

有効な対策として広がっているのが、メントールの投与です。中部地方では8月以外はずっと投与するよう勧められています。

最新アカリンダニ年間対応

4月に師匠から分蜂した巣箱ごといただいてきたのですが、昨年は夏の暑さで多くの働き蜂が巣箱外に逃避したり、採蜜時に女王バチが逃げたりといろいろトラブルがあったので、今年は9月の採蜜まではミツバチがいやがるメントールは使わないことにしました。女王バチは8月は暑さで産卵しなくなり、9月以降、涼しくなってから再開します。なので、採蜜が終わってから生まれる蜂の感染を防げばいいのでは?と思ったわけです。
上の資料にはメントールの入れ方の詳細がなかったので、採蜜後に手元にあったハッカ液をワックスを溶かしたものに混ぜたシャーレを作って入れてみました。その後でマジメにネット検索したところ、下記に詳しい解説がありました。

6. 対策 | savebeeproject

メントールの結晶を30g、天板に置けとありました。中部地方の資料では最高でも20gなのでかなり多いのですが、多過ぎる場合は蜂が巣箱から出て行くだろうと思い、30gでやってみました。
巣箱に行くと、順調に幼虫が育っているらしく、餌になる花粉を働き蜂が運んでいました(足先に着いている赤い玉が花粉です)。

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先日採蜜したときに、メントールを入れられるように手作りした天板と入れ替えました。不器用なので、ピッタリではないですが、ずれない程度には巣箱の上に乗っています。

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天板を外すと、これまた手作りしたスノコがあります。先日のせた、メントールワックス入りシャーレが見えます。ミツバチがいるので、巣の上部から下部まで空間がつながっていることが分かります。

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資料どおりに30gのメントール結晶をお茶パックにいれ、ミツバチがかじらないようにネットでくるんだものをスノコの上におき、天板を元に戻しました。

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見ていたら1時間くらい蜂達は大騒ぎで、多くが巣箱から出て飛び回っていましたが、そのうちに落ち着いたようで、今のところは30gのメントールでも大丈夫そうです。以後も1ヶ月ごとに30gを投与し、12月になったら「電池でノーマット」を使った加熱投与に挑戦しようと思います。

ヒトがこんなことしなくても、ニホンミツバチが西洋ミツバチのようにダニを振り落とす予防策を覚えてくれればいいのですけど、学習させるのは難しいでしょうね。