「日本沈没」はないけれど。。

地震が続く悪石島で11日から住民避難が始まりました。

この地震については6日、南海トラフ巨大地震に関連して「影響は考えなくて良い」と公表されていました。

一方で9日、気象庁は「この地域は海底に火山がある地域で、海上保安庁の調査でも熱水活動が確認されているが、今回の地震が火山活動と関係あるのかは分からない」
とコメントしています。

海底火山と言えば、8月に小笠原で福徳岡ノ場火山が噴火しました。1914年の桜島火山大正噴火に次ぐ規模でしたが、事前に察知することはできませんでした。

地震以上に火山噴火、ましてや海底火山の噴火は事前に予測することが難しい現象です。今回の悪石島での地震がいったん収まったとしても、もしかしたら数年か数十年後に近くで大噴火が起こって、そのとき初めてこの地震が予兆だったと分かることになるのかもしれません。

日本人が災害を記録するようになったのは、たかだか2000年弱前からです。そして約7000年前には九州南部の縄文人を絶滅させた大噴火が起こっています。このような破局噴火の前にはどのような現象が起こるのか、具体的にはまだ何もわかっていません。

せめて今回の地震が火山活動と関係あるかどうかが判断だけるだけの知見の集積が、破局噴火の予兆を見逃さず、広範囲な人命喪失を防ぐ第一歩として不可欠だと思います。

昨夜最終回だったTBS「日本沈没」はあり得ないフィクションですが(フォッサマグナをあんなイメージで子供達が覚えちゃわないか心配)、破局噴火はあり得ます。TBSさんには日曜劇場で是非、「死都日本」をドラマ化してもらいたいと思います。