大浦湾を埋め立ててはいけない

辺野古の埋め立てで問題になっている軟弱地盤は、大浦湾の海底です。マングローブから出てすぐに水深90mも深くなっている特異な地形が亜熱帯にあることから、大浦湾はまだ世界に知られていない動物が数多くいます。体長3mを超えるナマコも、実態が知られぬまま埋め立てられようとしています。
そこにどのような生きものがいるかも調べぬまま埋め立てることは「環境先進国」を謳う日本に許される選択肢ではないでしょう。きちんと調査をし、世界でここだけの生きものたちの保全を図ってから埋め立てるのが筋です。
私が会長を務めた陸水学会を始め、自然史系の21学会が2014年に調査を求める要望を出しましたが、国は無視したままです。

学術的な観点に加え、今回、国が出した「変更申請書」には、沖縄戦で最も激しく地上戦が行われ、今も戦争犠牲者の遺骨が埋まっている南部地域から新たに埋立て用土砂を採取するという計画が盛り込まれたそうです。遺骨混じりの土砂を軍事基地建設に使うなど、人道上、絶対にやってはいけないことではないでしょうか?
私は日本人として、辺野古の基地建設は非常に恥ずかしく思っています。沖縄県知事の辺野古「不承認」を支持することで、日本人の多くは、政府がやろうとしていることを恥ずかしく思っているとの意志表示になればと思います。

キャンペーン · 私たちは、玉城デニー沖縄県知事の辺野古「不承認」を支持します。 We support Okinawa Governor's Disapproval to Henoko · Change.org