プラスチック再生公害

「2022年は再生プラスチックの需要拡大に増産が追いつかない見通しだ。」との恐ろしい記事がありました。

なぜ恐ろしいのか?過去には回収したプラスチックゴミの中継所で、健康被害が起こっているからです。いずれもプラスチックゴミの圧縮処理から出る揮発性有機物(ホルムアルデヒドなど)が原因である可能性が高かったにもかかわらず、東京で起こった「杉並病」で都は「硫化水素が原因」と主張。大阪で起こった「寝屋川病」でも公害等調整委員会は厚労省が定めた方法でホルムアルデヒドを測定を行うことなく、「化学物質が到達しているとは考えられない。」という信じがたい意見書を出しました。
杉並病についてはWikipediaで簡単な説明が掲載されています。
寝屋川病については、下記の書籍で経緯だけでなく、プラスチックのリサイクルは健康被害をもたらすだけでなく、焼却の方がはるかにコストが少ないことなどリサイクルの負の側面を総合的に紹介しています。
寝屋川病の場合は住民の健康被害を重く見た候補者が新市長になって、ようやく解決しました。それまでは、住民が多くの専門家に依頼して健康被害や空気の成分、気塊の流れについて科学的に正確なデータを提出し続けても無視されてきたのです。
プラスチックのリサイクルが盛んになって、お住まいの近くに中継所が建てられそうになったら、断固反対するのがよいと思います。いったんできてしまったら、どれほど健康被害が出ても泣き寝入りになる危険性大です。