ニホンミツバチの大敵、ネオニコチノイドとアカリンダニ

昨年12月31日記事で、「数日前に30個体近くがゾロゾロ出てきて死亡し、もしやアカリンダニかと思った。」と書きました。
この時の死亡個体を専門家が検死(?)してくださいました。また6月に同様にゾロゾロ出てきて死亡した個体も診てくださいました。
結果、6月の17死亡個体すべてで、アカリンダニは寄生していませんでした。
一方、12月の29死亡個体はすべて、アカリンダニに寄生されていました!!!
なので今年もうちのミツバチ群は冬を越せないかもです。1月16日のつくばは気温が10℃以上でしたが、ミツバチは1個体も出てきませんでした。徘徊して死ぬ個体がいないと喜ぶべきなのか、餌を探す気力も残ってないのか。。。

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6月はアカリンダニにやられてないのに徘徊して死んだということは、時期的にネオニコにやられたのではないかと思います。春と夏の境で市街地の花が少なくなり、田んぼまで遠征してやられたのかなと。
実は9月にハチミツを採取したときに、国立環境研究所のプロジェクトにミツバチ30個体を供出います。プロジェクトでアカリンダニ寄生率を調べるので、この時点で既にアカリンダニに感染していたのか、それ以後に感染したのかが分かります。もし9月の結果でアカリンダニに感染していたら、ネオニコにやられたことでアカリンダニの影響が増した可能性もあるのかなと思います。
専門家によれば、それほど性能がよくない実体顕微鏡でも感染してるかどうかは判別できるそうです。来シーズンは自分で感染確認できるようにして、可能なら水田に近いところとウチとで比較して、ネオニコ曝露との関係も検討したいと思います。