認知症はじめの1歩は全然関係ない処方薬?

認知症について調べていて、偶然、下記が目にとまりました。

医師に処方された薬が原因と考えられる認知症患者は全体の1~3割と推定していました。
そして認知症と診断されると、さらに処方薬によって被害を受けることになります。

日本で使用されている抗認知症薬は全て「認知症の病態そのものの進行を抑制するという成績は得られていない」「効果が認められない場合は漫然と投与しないこと」と添付文書に記されていると説明しています。
私の父にはメマリーとアリセプトが、発症からずっと処方されていました。添付文書をネットで調べたところ、確かに上記が明記されていました。

医療用医薬品 : メマリー (メマリー錠5mg 他)

医療用医薬品 : アリセプト (アリセプトD錠3mg 他)

では何年くらい効果が認められなかったら投与をやめるべきなのでしょう。「漫然と」では具体的な期間がわかりません。期間が明記されていたら「漫然と」投与していないか薬局でチェックできるデータベースがあるようです。

投与期間DB | 医薬品情報データベース | メディカルデータベース株式会社

しかし父はもう10年くらい投与されてますから、抗認知症薬については、どれくらい投与しても効果がなければやめるべきか、目安がない可能性大です。
薬は化学物質ですから、全く副作用がないとは言えません。なので効果もないのに服薬を続けるのは、患者にとって百害あって一利なしです。実際「漫然投与」でググルと、漫然投与を防ぐ内容の記事が上位にヒットします。さらに「漫然投与 意味」「漫然投与とは」で検索すると、漫然投与されやすい薬の名前がでてきます。

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f:id:Limnology:20220216193456j:plainでも、その中に抗認知症薬はひとつもないのです。「効果が認められない場合は漫然と投与しないこと」と明記されているのに、です。
諸外国が禁止・制限する殺虫剤や除草剤を逆に規制緩和する農業分野の在り方も深刻ですが、医学分野にも明白な「不都合な真実」があって、あまりにもあり得ないことなので一般に気づかれにくいのかもしれません(恐らく「漫然投与」を続ける医師ご自身も気づいていないのでしょう)。