今日は知人のお手伝いで、亡くなった研究者のお宅に遺品整理に行きました。遺品といっても金目のものではなく、研究関係の資料で世の中に公開すべきものが残ってないかのチェックです。管理されている方がお宅ごと解体することを決めた為でした。
かなり高齢で亡くなられたのですが、資料はテーマ毎、メディア毎に本棚に整理されていて、比較的わかりやすかったです。困ったのはフロッピーディスクの山で、これだけは中身をひとつひとつPCでチェックしないとならず、選別せずに持ち帰りました。
私の場合、さすがにパンチカード時代の計算機データは残っていませんし、磁気テープで統計解析していた頃のテープも残っていないので、1980年代の宍道湖の環境解析結果は紙に打ち出したファイルだけです。これだけはしっかり紙で残し、以後、めちゃくちゃでかくてぺらぺらのフロッピーディスク→やや小さくなったぺらぺらフロッピーディスク→カセット状フロッピーディスク→MOディスクと保存用メディアが変わるたびに新しいものに移し、最近はテラバイトの外付けHDが安価になったので、数個バックアップを残すようにしています。
厄介なのはメールとか文書類です。MacOSXが出る直前まではマッキントッシュを、以後はMicrosoftを使っているので、OS9までのマックの文書やメール、その頃のマックのソフトで造ったファイルはOS9のマックでないと読めない物ばかりです。なのでほとんど使わないのに今でもOS9のデスクトップと、OSXになったばかりでOS9との切り替えができるラップトップは後生大事に保存しています。
こうやって大切に守ったデータも、私の死後に息子がきちんと整理してくれるとは全く思えないので、今から対策を考えなければと思いました。