撒いた農薬は水道へ

雑草が勢いを増すこの時期、併行して草が部分的に枯れている所も増えます。下の写真で左の道路脇では雑草が青々していますが、水田前の道路と畦では枯れています。右側は神社の敷地で、こちらも枯れています。除草剤をまいているのです。

犬は散歩中に地面を舐めることがあるので、こうなるとしばらくは散歩コースから外さざるを得ません。朝の散歩に行っている公園では除草剤をまかず草刈りで対応してくれているので安心なのですが。その公園では至るところからキンランが出てきます。除草剤や殺虫剤をまいていないからだと思っています。
田んぼに撒こうが道路に撒こうが、霞ヶ浦の集水域で除草剤を撒けば、いずれは霞ヶ浦に流れていきます(下水処理場の排水は霞ヶ浦に出しています)。

全国の水道水に含まれる農薬を調べた研究では、農薬3種(除草剤・殺虫剤・殺菌剤)の中でも除草剤が圧倒的に多く検出されます。除草剤の中には欧米先進国で使われていないものも多く、日本の安全基準が妥当なのか不安なところです。

撒かれた農薬が自分達が飲む水道水に混入することを知らないから、気軽に使ってしまうのでしょう。ちょっと考えれば気づきそうなものですが、「日本の水道水は世界一安全」という、何を根拠に何を言いたいのかわからないスローガンが広まっているか見過ごされているのでしょう(そもそも欧米では水道水を飲用にしている国はマイナーです)。