民主主義は風前の灯火

ツイッターをPCで見ると右側の縦帯にトレンド一覧が表示されているのですが、ロシアのウクライナ侵攻からずっと表示されていた「ウクライナ情勢」が本日消えていました。「人の噂も七十五日」と言いますがロシアの侵攻は2月24日。これほどのことでも、日本人は半年も関心を維持できないようです。
もっともEUでは早くも6月27日に「ウクライナ疲れ」が広がっていたようです。

そして6月17日に放映されたNHKEテレドキュランドへようこそ「ディープフェイク 進化するAI技術の光と影」では、誰もがディープフェイクを操れる時代はすぐそこにあると伝えていました。

人は視覚情報を「事実」と認める傾向にあります。ディープフェイクは、その視覚情報がウソかもしれない状況をもたらします。そうなると自然科学も含めて「客観的な真実はある」と誰もが信じられなくなると主張していました(It's fake!で全てが済まされる)。そして、民主主義は合意が基本だが、合意に至るために重要な役割を果たしていた客観性が失われる時代には、独裁主義より民主主義が危機に陥るとしていました。独裁政権が戦争によって国民の不満をかわそうとするのは歴史が示す通りです。
第一次世界大戦は「世界」というよりは欧州の戦争で、1914年に勃発しました。第二次世界大戦は地球上のかなりの国に影響を及ぼした戦争で、1939年に起こりました。第一次世界大戦勃発からわずか25年です。第二次世界大戦からロシアのウクライナ侵攻まで83年。もし人類が生き残っていたら、この時代を「2つの世界大戦を経験して何とか平和を維持していたが、100年もたなかった。」と記載されるのかもしれません。