農薬がないと農業は成り立たない?

この果物、全て自家製無農薬です。

ほとんど手間をかけずにこれくらいの果物は無農薬で作れることから、「農薬を使わないと農業が成り立たないとの主張」は、何らかの前提条件の下でということだと思います。
例えば「農薬を使わないと高齢の農家の作業が大変」という主張は、高齢になっても農業続けるとの前提があります。サラリーマンは身体的に問題が無くても60歳で定年になり、定年前の条件で働き続けられるのは稀です。農家だから、環境や健康に悪影響があるかもしれない農薬を、高齢でも続けることを理由に使用を正当化するのはどうなんだろうと思います。
つい1950年代まで、日本の農業はこれほど農薬を使っていませんでした。それでも農業は成り立っていました。このことだけでも「社会的条件が変化した今では」という前提条件があることが分かります。
そういった前提条件が変われば、農薬を大幅に減らした、もしくは使わない農業が、日本でも可能になると思っています。