有機フッ素化合物PFASは発がん性や免疫力の低下など人体に悪影響を及ぼす物質です。日本では水道水1リットル中のPFOS・PFOA合算濃度で50ナノグラム以下と規制されています。アメリカの規制値はPFOSは0.02ナノグラム、PFOAは0.004ナノグラムです。
米環境保護庁、有機フッ素化合物PFASに関するガイドライン発表、今秋に新規制公表へ(米国) | ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース - ジェトロ
それだけではありません。アメリカは基準を超える井戸の使用者には、個別に通知しているようです。
私のアメリカの友人は自宅専用の井戸水を水道水にしていました。1ヶ月前に州の当局から「井戸水が基準を超えている。」と通知があったそうです(末尾に彼女のメールの該当部分を抜粋しました)。
彼女は私がScienceでネオニコチノイドの影響を公表するまでネオニコについて全く知識がなかったので、PFASが根菜類に蓄積するという知識は、もしかしたら州当局者が解説してくれたのかもしれません。彼女は汚染された水道水を家庭菜園に散水してしまった、しばらくは自家製野菜が作れないと嘆いています。
「私も夏は毎朝晩、水道水をまいているけど、もしかしたらPFASはお宅の水道水の100倍くらいあるかもしれません。それでも日本にいては無農薬野菜だけを食べ続けるのは難しいので、自家製無農薬野菜を食べ続けるしかありません。いまのところ健康状態は良好です。」と返事する予定です。彼女にとって全く安心材料にはならないと思いますが。。。
I received sad news from the Massachusetts Department of Environmental Protection about a month ago. Our well water contains concentrations of PFAS compounds (PFOA and PFOS), and these compounds (particularly the long-chain PFOA and PFOS) bioaccumulate in vegetables, particularly root vegetables (beets, carrots, radishes). Unfortunately, due to the extreme drought in Massachusetts this past summer, I watered my vegetable garden every other day using our well water. So, the soil is now contaminated with PFAS. Sigh.....so we are not eating my garden vegetables.