プラスチックのリサイクルで生活を奪われないために

廃プラスチック処理施設からは、プラスチックを圧縮・切断する際に、多種多様な有毒化学物質が発生します。それらが適切に処理されずに施設周辺に多大な健康被害をもたらしたのが、杉並病と寝屋川病です。どちらも行政が原因を廃プラ処理施設と認めなかったので、被害者は救済されず、また廃プラ処理がどれほど危険なことなのかも周知されないまま「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」が今年4月1日に施行されてしまいました。
「リサイクル」の美名のもとに、今もどこかで健康被害が起こっているかもしれません。
そこで「化学物質による環境汚染を考える会」が、杉並病被害者だった故・津谷裕子様が実質著者だった本を全面公開しました。被害者がどのような症状を発していたのか、どのように被害が広がったのか、どんな有毒気体が発生していたのか、この著書から理解できます。
症状については医学的見地からのコメントも掲載されています。