サッカーW杯でモロッコがベルギーに勝利した後、ベルギーの首都ブリュッセルで暴動が発生したそうです。
東京新聞は、モロッコを応援していた人達が暴徒化したらしいと解釈できる記事を出していました。
中日新聞はベルギーを応援していた人達が暴徒化したと解釈できる記事を出していました。
どっちがデータでサポートされているのでしょう?との純粋理系的興味で情報収集してみました。
EUのニュースはモロッコ系の人が暴動を起こしたと報じていました。
アルジャジーラは上記同様の見解を臭わせながらも、明言は避けていました。
あの中国でついに起こったデモと比べると、何なんだこれは?と思いました。でも、そういった感想は日本語のネットで「中国 ベルギー 暴動 デモ」でぐぐった記事の数頁内にはありませんでした。
今から25年前、37歳の時に交通事故で脳に高次機能障害を負う以前は、もう少し多くの外国語を理解できていました(10言語くらいだったかな?)。あの頃の能力を取り戻して、あの頃にはこれほどではなかったインターネットを数言語で使うだけでも(たとえばロシア語、中国語、フランス語)、もしかしたら定年後に理系的研究を続ける以上の事ができるかもと、ふと思いました(単言語に近い異様な日本以外の多くの国では、そういった人がかなりいると思います)。
あの事故以後に思うのですけど、人は、たとえば片腕を無くしても、人格が完全に変わることは稀です。でも脳は、片腕を無くすほどでなくても、衝撃の受け所次第では人格さえ変わります。
脳がいかに傷つきやすく、ひとたび傷つくと生涯が変わることに気づいて、かつ、そのことを発信できるほど回復できる人は極く少数なのだろうと思います。私は、先述の数言語駆使以外にも、脳に障害を負っても多くの方々のおかげで回復できた少数派としてやるべきことが、理系研究者としてやるべきことくらいあるのかもしれません。
定年まで3年半。まだ考える時間は十分あると思います。