空飛ぶネオニコ

お茶のネオニコチノイド濃度を調べていた頃、自家製のお茶は無農薬で育てているからブランクに使えると思い、分析対象にしました。ネオニコが1種類、検出されました。翌年は出ませんでした。
それで「もしかしたらネオニコは大気を通じて拡散するのでは?」と思っていたのですが、今日、その可能性を指摘した論文を見つけました。ネオニコは水分の蒸発とともに大気中への拡散が促進されるとありました。

http://jsce-ac.umin.jp/200725/jjce24_1_37.pdf

これまでの水道水調査の結果から推定するに、水田でネオニコを大量にまくのは夏です。田面水から蒸発したネオニコが、有機農法の田畑で雨となって降っている可能性があります。
有機農法で栽培されたお茶からネオニコが検出されたとの報告がありますが、こっそり使っていたのではなく、空から降っていたのかもしれません。
水田で大量のネオニコを使う日本での大気拡散動態が、各地で調べられるべきだと思いました。