プラスチックリサイクル施設を建てさせてはいけない

「日本の科学者」2023年2月号では、寝屋川廃プラスチック処理施設から発生した有害気体による健康被害(=寝屋川病)について、書評を含め6つの記事が掲載されています。
どのような有害気体が発生したかについて水越氏の記事では、ホルムアルデヒドが発生したと解説しています。直接プラスチックから発生したのではなく、処理中に発生した揮発性有機化合物がオゾンやOHラジカルと反応して生成したと推定しています。
このような実例があるのですから、ご自宅の近くにプラスチックリサイクル施設の建設の話が出たら、断固反対すべきです。
それでも施工者側は「絶対安全」と言うでしょうから(寝屋川病でもそうでした)、津田・瀬藤氏の記事では、「健康調査義務および調査方法論と分析方法論、調査主体を厳密に定めて具体的な文書にして取り交わす」ことを勧めています。人体への影響に関する調査方法が、国などの規定に存在しないからだそうです。あるのは食品衛生法だけで、それは杉並病や寝屋川病が起こってしまった今でも同じです。
科学の専門家ではない住民が方法論を整えるのは大変だと思いますので、やはり断固反対してつくらせないのが第一です。
プラスチックリサイクルは「環境にやさしい」などと言われていますけど、人間の健康には全然やさしくないです。