水道水にはPFASより広範囲でネオニコが入っている

今夜のNHKクローズアップ現代は「追跡“PFAS汚染”暮らしに迫る化学物質」でした。
予告で「番組独自の取材で作成した全国汚染マップ」が紹介されるとあったので見てみました。どっかの基地周辺が最大濃度だろうと思っていたら、出身である大阪府寝屋川市の、淀川を挟んだ対岸にある摂津市がダントツ一位でした!一般にはエアコン製品で知られる某企業の工場が発生源でした。
また水道水にPFASが混入していた、東京・多摩地域の住民の血液検査結果も報道されてました。アメリカでは血液中のPFAS濃度が20ng/mLを超えると健康に影響がでる可能性があるとしているのですが、検査を受けた住民の6割がその濃度を超えていました。
解説した研究者は、PFASによる様々な健康影響の中でも、乳児・胎児への影響が心配だと話していました。
私が水道水のネオニコ濃度を測っていて懸念しているのも、乳児・胎児への影響です。胎盤を通じて水溶性のネオニコに胎児段階から曝露している可能性があります。EUでは全農薬濃度の合計として500ng/Lを超えてはならないのに、国内の水道水ではジノテフランというネオニコチノイドだけで、その値を超える例もありました。そんな水道水で作られたミルクを乳児の段階で飲み続けることで、発達障害が起こる可能性は無いのでしょうか?
ネオニコチノイドを含む農薬が水道水から検出されることは厚生労働省科研費の研究でもずっと前に指摘されているのに、なぜPFASほど危機感がないのか不思議に思いました。
ご紹介したクローズアップ現代は下記NHK+でご覧になれます。

https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2023041034197?playlist_id=c62990e7-250f-4817-b8ed-8c3366df4c87