所属する専攻の自然環境学実習の担当回では、水道水やヨシ植栽域の水、雨水など、年によって様々な水の水質をパックテストで測ってもらってました(ちなみに有機汚濁が最もひどかったのは、「水質浄化」のためにヨシが植えられた水域の水)。
一度やったテーマはやらないことにしてきたのですが、今年は何も新しいネタが思いつきそうにないと思っていたところ、過去には土壌動物をやった年があると知りました。それでとりまとめの先生に「今年、誰も土壌動物やらないようでしたら私がやります。」と伝えたところ希望者がいなかったので、私がやることに決定。
決定してから、以前に土壌動物を担当した先生はツルグレン装置を使っておらず、当専攻にツルグレン装置が無いことが分かりました。高校の部活(=生物部)ではツルグレン装置を使って採集していたので一瞬青ざめましたが、ネットで調べたらペットボトルで自作する例が多々紹介されていました。
これなら簡単!と思いましたが、ペットボトルは可燃物なので白熱灯をつけっぱなしは火災リスクがあり、ドライアーで加熱して10分程度で動物を追い出せないか実験してみました。
20分くらい加熱し、ペットボトルの上部が溶けるくらい昇温したのですが、動物は全く落下せず。再度ネットで検索したところ、私がやったのと同じ失敗例が解説されていました。
ツルグレン装置は径が大きいので大量に動物を得られますが、ペットボトルは径が小さい分、深さを増やすことで土量を稼ごうとしたのが敗因でした。
ただし「ツルグレン装置 ドライアー」で検索しても全くヒットしないので、ドライアーで乾燥して短時間に落下してもらおうという発想がダメなのかもしれません。
次は篩に薄く土壌を敷いてドライアーで追い出すタイプのツルグレン装置を作って、確認しようと思います。もし「ドライアー加熱はそもそもダメ」との理由があるのでしたら、教えていただけるとありがたいです。