実習準備2

専攻に4セットない2mmメッシュの篩の代わりに、100均で直径2mmの穴が無数にあいている「ステンレスパンチングザル」(200円)を見つけました。また燃焼しにくい受け容器としてキャンプ用アルミ丸鍋(3個入200円)もゲットしました。
このセットで自宅コンポスターの土壌動物をヘアドライアー10分加熱で追い出せるかやってみました。

結果、誰も出てきませんでした。
それで土壌を直接実体顕微鏡で見たところ、どうやら今回採取した極く表層には、採取時点で敏速に逃げ出したダンゴムシ以外は、動物はいないようでした。
そこで今度は表層から5~6cmくらいまで採取し、ザルに入れる土壌も容器とザルの境界線くらいまで深めに入れて、10分間加熱しました。下の写真のように撮影可能サイズから、実体顕微鏡でようやく見えるサイズの節足動物をまでゲットできました。

この時は「乾性土壌動物だから、水を入れなければ落下後も生きているのでは?」と思って、容器に水をいれませんでした。それで、ようやく見えるような小さい節足動物も、動くので簡単に見つかりました。
ネットで見つけた簡易ツルグレン装置の解説では「標本にしない場合はエタノールの代わりに水を入れましょう。」と書かれています。前回、ダニを2mmメッシュ篩でを使って追い出した時には容器に水を入れていて、ダニは溺死した状態でした。土壌動物に慣れていない学生さんが小さい動物を見つけ出すには、水を使わないで動きで見つけられる方が望ましいと思いました。
助教さんに手伝っていただけることになり、実体顕微鏡を4セット揃える目処もたちました。次は実習時間内に追い出せる土壌動物がいる場所を、構内で見つける作業です。