今日の専攻コースゼミは修士1年の修論方針ポスター発表でした。
おひとりはサンゴに共生する褐虫藻と、サンゴ体内のバクテリアに何か関係がないか調べるとのことでした。
拡大した褐虫藻の写真を見て、これは藻類というより動物だと思いました。実は私は若い頃にサンゴ礁の研究をしていて(サンゴ礁ではラン藻類による窒素固定が卓越していると世界で初めて発見しました)、片っ端からサンプル採取して安定同位体比を測っていたのですが、顕微鏡レベルでの観察はほぼしていませんでした(サンゴ礁の真っ白な堆積物から富栄養化湖沼の宍道湖の砂よりクロロフィルaが出ることは分析しても、どんな藻類がいるかは見ていなかったなど。。)。
「何か、特定のバクテリアと接触したら鞭毛が生えてきたりして。。」と発表者に軽口のコメントをしたのですが、下記サイトによると褐虫藻が属する渦鞭毛藻類は、半数が従属栄養だそうです。そうだったんだ。。
https://www.biol.tsukuba.ac.jp/~ken/phycological_images/d/dinoflagellates.html