金沢市では地盤沈下が進行中

金沢の道路では中央分離帯に黒丸が並んでいます。融雪装置です。

このような方法が効果的なのは、融雪が頻繁に必要になり、かつ、溶かした水が凍らない程度にしか夜間に冷え込まない地域です。札幌でこんな融雪をしたら、翌朝の道路はスケートリンクになります。
金沢ではこの融雪装置に大量に地下水が使われる為に、地盤沈下が起こっているそうです。対策の一環として2009年4月、「金沢市における地下水の適正な利用及び保全に関する条例」が施行されました。

地下水使用の削減が求められるなか、2015年に長野から金沢まで開業した北陸新幹線では水を使った雪害対策を採用しており、長野から上越妙高間は水源は河川水、上越妙高から金沢間は地下水を水源としているそうです。

「地域特性を考慮した北陸新幹線長野・金沢間雪害対策」

http://library.jsce.or.jp/jsce/open/00039/201511_no52/pdf/52-0023.pdf

設計時には条例が施行されていなかったかもしれませんが、下手すると地盤沈下をもたらす地下水利用をなぜ敢えて選んで設計したのでしょう?