環境研究に従事する若手の将来

私が30歳代の時は、5年間総額約1億円の環境研究予算を獲得できました。

職場に徒歩5分で行ける公務員住宅に住んでいたので、民間企業に就職した文系同期の半分以下の年収でしたが、全く不満はありませんでした。

自民党や民主党の総裁・代表選の候補者が報道されていますが、日本の科学技術をどう支えるのか、若い世代にどのような将来を示すのか、どのメディアにも見当たりません。恐らく候補者自身も提示していないのではないかと思います。

来年度末で無事定年退官する私からは、今の30歳代が同じように研究に没頭できる環境が保証されていないように見えて、とても不安です。特に産業界とのコネが薄い身近な環境の研究(気候変動サイズではなく)は、研究者が安心して生活できることが不可欠と思うからです。