サイエンスのポッドキャストが「borealizationって、私は初めて聞きました。」との司会者の言葉で始まりました。「ボレアル(期)」なんて第四紀学でしか使わない単語だと思っていたので検索したところ、2023年に「ボレアル化」と直訳された記事が出てました。
「『ボレアル化(borealization)』とは、とは、『Boreal(北方)』と『-ization(~化する)』という単語を組み合わせた造語で、ボレアリゼーションが発生すると、これまで南方の海域にいた生物が海水温の上昇に伴って北上するとされています。」と説明しています。
もっとこなれた訳語にしてほしいと思う方が多いと想像されますが、ビジネス用語の芸の無い英語直訳と比べると、「ボレアル化」なんて可愛いもんだと思います。
たとえば最近は何の注もなくDXという単語が日本語として使われています。DX=デジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation)で、単なるIT化とは違うそうです。
カタカナ言葉だけでも辟易していたのに、アルファベットによる略語が氾濫する今の日本語って、どうなんでしょう?