第27回日本水環境学会シンポジウム(会場:岩手大学上田キャンパス)において9月11日に汽水域研究委員会セッション「汽水域と災害・自然保全~能登半島地震から学ぶこと」が開催されました。能登半島地震による深刻な液状化が報道されている内灘町は、実は海跡湖である河北潟の沿岸です。報道はされていませんが、河北潟の干拓地でも深刻な被害が発生しています。このセッションでは現地の状況や被害が深刻になった原因について、地元の河北潟湖沼研究所の方に招待講演いただきました。主な内容は河北潟湖沼研究所が刊行している「河北潟総合研究」に報告書として公開されています。
能登半島地震で示された河北潟地域の災害に対する脆弱性
私の発表では、日本で唯一、県庁所在地に原発がある松江市について、東日本大震災で液状化被害が大きかった茨城県(地元です)の例から、想定される被害を紹介しました。
その内容を海跡湖近くにお住まいの知人に紹介したところ、その海跡湖周辺もやはり、液状化リスクが「大」と評価されているとのことでした。
私の発表では、「日本の全ての海跡湖周辺で、液状化被害は深刻になると考えて備えた方がよい。」と結論したのですが、やはりそのようです。