昨夜、文京区のマンションで火災があり、お二人が亡くなりました。
木造住宅ではなく、マンションでの火災。そして消防車などが計37台出動しても、鎮火まで約9時間もかかったそうです。
今日の夕方になって、「マンションであっても、書類など燃えやすいものが多いと火の手が強くなる。」「はしご車などが入れないことから、放水できる方向が限られる。」などのコメントがニュースで聞かれます。
首都直下型地震による火災に被害として、「冬の夕方、風速8メートルのもと、マグニチュード7.3の直下地震が発生した場合、東京都だけでも11万2000棟が焼失」と想定されています。
今回のマンション火災で改めて、「死者6148人のうち40パーセント以上の2482人が火災で亡くなる。」は少なすぎる見積もりではないかと思いました。
「ほとんどがビル化されている山手線の内側の都心部では火災が燃え広がらない。」
と想定していますが、1923年9月1日の関東大震災は午後12時に起こっています。昨夜のマンション火災は台所から出火した可能性が指摘されていて、関東大震災が昼食を作る時間帯だったことも火災発生数を増やしたとされています。
9月であれば、マンションであっても窓を開けている箇所が多いと思います。そんなお昼時(夕食時でも)に震災が発生してマンションで火災が発生したら、飛び火して窓から別のマンションに燃え移る可能性は十分あると思われます。
燃え広がらないまちにする対策は、不燃化よりも、人口の過度な集中を無くすことだと思います。最近は首都機能移転は全く話題になりませんが、首都直下型地震の被害を抑制する最大の方策は、首都機能を分散して移転することだと私は思います。