80年前に南海トラフ地震が起こった今日、島根原発再稼働

80年前の今日、昭和東南海地震が発生しました。

昭和5年生まれの父はこの地震と、2年後の昭和南海地震発生時に三重県多度町に住んでいて、どちらも経験してました。「プールの水が無くなるほど揺れた。」など、私が子供の頃から、地震の恐ろしさを話していました。
父が65歳だった1995年1月17日、阪神・淡路大震災が発生しました。父は大阪府寝屋川市、私は地質調査所勤務でつくば市に住んでいました。早朝に父から電話があり、「俺は無事や!」とだけ聞こえて切れました。
何のことが分からず出勤し、テレビで神戸が燃えている映像を見ました。
今住んでいる自宅は二度も大きな地震に遭った父と相談して、通常以上に耐震性を高めた設計にしてもらいました。それが幸いして、2011年の東日本大震災時のつくば市は震度6弱でしたが、父が子ども達と留守番していた自宅では、物が落ちるなどの被害はありませんでした。
つまり父は歴史に残る巨大地震に、3度も遭遇したことになります。私自身も実家が阪神淡路、自宅で東日本と2つの大地震に関わっているので、地震が起こったらどうするか、どこにいれば比較的安全かを常に考えています。全ての日本人がそういう目で住んでいる地域の防災に取り組むべきと考えているので、島根県の県庁所在地である松江市の原発が再稼働したことには、唖然としています。

松江市住民の危機意識が希薄なのは、NHK松江支局の取材力の偏りも一因だと思っています。
島根原発の南約2.5kmには、Sクラス断層である宍道断層が走っています。また沖合には海底断層もあります。

松江地方気象台|島根県に被害をもたらす地震のタイプ

能登半島には活断層も海底活断層もあり、志賀原発との位置関係は島根原発ととても似ています。しかし石川県まで行ったNHK松江支局の記者は、志賀原発のトラプルも内灘町の液状化も取材していませんでした。

今日の再稼働ニュースも松江支局によると思いますが、相変わらずだと思いました。