牛乳の紙パックにはプラスチックが使われている

下の写真の右は東毛酪農の「みんなの牛乳」、左は学校給食に使われている小瓶(200mL)です。いつもは右側のを配送してもらっているのですが、瓶の装置が故障したそうで、代わりに給食用が配送されたそうです。

「みんなの牛乳」は故・小寺とき様が仲間と共に「農薬を使わない餌を使って、ホモジナイズしないで低温殺菌処理をした牛乳を、ガラス瓶で販売してほしい。」と訴えて実現した製品です。今ではそういったこだわりに納得する方も多いと思いますが、当時は超マイナーなことでした。

今でもマイナーなのは「ガラス瓶」へのこだわりだと思います。
小寺様曰く、「パックはプラスチックでコーティングされているから、何が出てくるか分からない。風味も悪くなる。」
学位研究で化学分析をしていた当時の私には自然な考え方でした。
紙パックは紙だけでできていると考えている人が多いと思いますが、液体が漏れないためにポリエチレンフィルムがラミネートされています。

ですので、リサイクルにはラミネート部分を取り除く過程があります。

最近になって小寺様の指摘どおり、牛乳は紙パックより瓶の方がおいしいとの研究結果が公表されました。

上記記事には出典のリンクがあり調べたところ、Journal of Dairy ScienceというIF3.7の国際誌論文でした。さすが小寺様です。
ガラス瓶にこだわっていた小寺様は、子ども達がたくさん牛乳を飲めるようにと大瓶もラインナップしてもらいました。しかし数年前に東毛から「瓶を作ってくれる会社が無くなったので。」と連絡があり、大瓶は無くなりました。仕方なく小瓶(200mL)で注文しています(意地でも紙パックは買わない。。)。

牛乳・乳飲料 - 商品紹介 - 東毛酪農業協同組合

「牛乳瓶 大瓶」で検索すると、今でも大瓶のガラス瓶で牛乳を販売しているブランドがいくつかありました(例えば下記)。

美山牛乳 | 美山ふるさと株式会社

それなのに「みんなの牛乳」の大瓶が無くなってしまったので、小寺様はさぞかし悔しがっているだろうと思います。群馬県で大瓶作ってくれる会社、ありませんでしょうか?