米の高騰がニュースで取り沙汰されています。
7歳の時(1967年)に住んでいた大阪府で、見渡す限り田植え後の農薬で死んだ魚の腹で白く埋まった光景を見てから米を食べれなくなったので、私には全く影響がありません。その後も水田に多量の農薬が使われていることを研究してきたので、この機会に米離れが促されれば結構なことだと思っていました。
そこへ娘が帰省し、毎食「ごはん」と題したオートミールをレンチンして食べています。味見させてもらったところ米ほど甘ったるくなく、素麺に次いで「この炭水化物なら食べてもよいかも。」と思えました。
原材料はエン麦で、生産量1位はカナダ、2位はロシアでした。いずれも日本や中国ほど農薬は使っていないので、安心です。
さらにはエン麦は日本でも生産できるようです。
水田で作る米と違って、農薬を使ってもそのまま川に出て行くわけではありません。この際、米をやめてオートミールを食べるようになって、農家が農薬まみれの米栽培からエン麦栽培に移行するのが(その際に農協を通じて高価な農薬を買う風習も断つ)、日本の水環境と水道水を農薬から守る有効な手段だと思いました。
そもそも亡父は戦後にサラリーマンになるまで農家でしたが、白米のご飯など食べたことがありませんでした。米を作る農家でさえ、麦や粟などの雑穀を混ぜたものが主食だったのです。