石破総理の農業水利施設発言

本日の参議院予算委員会で石破総理は、「農業水利施設では漏水などの突発事故が多くなっている。再来年度からの国土強じん化実施中期計画をことし6月をめどに策定することにしており、農業水利施設の老朽化対策も盛り込むべく検討を加速していく。」と発言したそうです。

日本の農地の半分以上が水田です。水田には水利施設がつきものですが、これまでの水利施設は水を灌漑することだけしか考慮していません。水田に「水溶性が高い」ネオニコチノイド系殺虫剤などがまかれるようになっても、水田からの「排水」が水道水源になる河川などに垂れ流しになっています。
人や生態系に有害な化学物質を把握するPRTR制度ができたとき、対象化学物質の3分の1が農薬でした。しかし農業者は「事業者」から外され、どれくらいの化学物質が水田から出ているのか、管理できていない状況です。
「国土強靱化」は人の命・健康を守ることが目的でしょう。農業水利施設の老朽化対策を行うのであれば、毒のカクテルである水田排水が水道原水に絶対に混入しないよう、排水施設を新たに造成してもらいたいものです。水田排水は処理場へ直行し、川に戻すのであれば適切な処理をしてからでしょう。それができないなら、水田に水溶性の神経毒性殺虫剤や除草剤(グリホサートなど)をまくことを、ただちに禁止してください。

水田から排出される水の危険性については、専門の医師が下記で解説しています。